暖房器具

さて、温室が出来たところで今度は温室内を暖める為の暖房器具が必要です。やはり何もかも初めてだらけの飼育初心者には何でどー暖房したらいいのかが皆目見当がつきません。暖房器具が原因で火事にでもなったら大変なので、どんなモノを使用すべきか悩みます。また、温室内の乾燥も気になります。

そんなこんなで早速 Web で検索してみると暖房器具と一口に言っても人によっていろいろ工夫して使ってるよーです。とりあえず、ウチで使用するのに候補に上ったのは以下の6つです。Web で検索した結果からペットショップとホームセンターを渡り歩いてサイズ、価格、容量などを調べてみました。

1. ヒヨコ電球

言わずと知れたペットの保温器具の定番。20W〜100Wぐらいまであり値段も手頃。乾燥が気になる。加湿器を別に設置する必要あり。
熱が上にしか昇らないので温室の上部と下部で温度差が生じる。

2. 園芸用温室専用ヒーター

放熱フィンを電熱線で温めて暖房するタイプ。100W〜200W程度まであり温室の大きさに合せて使い分ける。(もっと大きな温室を暖める為の数千Wのもありますが、ウチではそんなに必要ないので除外。)
フィンの上に水を張ったパットを乗せて加湿器としても使用可。
実売でサーモスタット付きで¥5,000〜¥10,000。 ヒヨコ電球と一緒でこれも熱が上にしか昇らないので温室の上部と下部で温度差が生じる。

3. 室内温室用の小型ファンヒーター

ドライヤーと同じ原理で電熱線を熱してファンで温風を吹き出すタイプ。150W程度。(これも業務用(?)のワット数の大きなものもありますが除外。)
温風が吹き出るので温室内の温度を一様にできる。実売で¥6,000前後。
ファンが回転するのだから騒音と振動が気になる。実際に動いているところを見ていないので、どの程度の騒音/振動か分らないのだが、ちと不安。
やはり乾燥が気になる。加湿器を別置きする必要あり。
また、温風の吹き出し口を塞げないので温室内でのスペースの占有率が大きくなり、ウチの様な狭い温室で大丈夫かどーか心配。

4. 犬猫用のホットカーペット

小型のホットカーペット。実売で¥4,000前後。空気は暖めてくれないと思うので補助的に使用すべきか??

5. コーヒーサーバ保温用小型電熱式ホットプレート

放熱面積は狭いが熱量はある(数字は忘れた)のでそこそこ暖まるのではないかと思われる。上に水を張ったコーヒーサーバを入れておけば加湿器にもなり一石二鳥。

6. 人間用の電気あんか

40W〜60W。安いです。¥680〜。

最初に値段の安さから 6. の電気あんかを買って来て試してみました。が、これが暖まらない。温室の容量のワリに熱量が足りなかったよーであんかの周辺ではそこそこ温度が高いのですが、温室の上部や末端まで熱が届かないよーです。まさに安物買いの銭失い。(本格的な暖房設備があって補助的に使用する分には良いかもしれません。)

どーしよーか悩んでいたところで新聞に入っていたホームセンターのチラシに 3. の園芸温室用のファンヒーターの安売りが出ていたので、早速そのホームセンターに行ってみました。確かに安いし小型で良さそーです。また、ファンで温風を温室全体に送ってくれるのも魅力です。
ですが、上にも書きましたがどーしても騒音/振動が気になります。人間は多少の音や振動でもファンのせいだなってことで納得できるかもしれませんが、ハ虫類連中のストレスにならないかとちょっと心配です。また、乾燥対策に加湿器を別に設置しなければならないとなるとスペース的な制約が出てきます。スペースといえば、吹き出し口を塞がないよーにする必要もあります。大きい温室にしとけば良かったなぁなどと考えながら結局その日は購入せずに帰ってきました。

で、1. のヒヨコ電球か 2. の園芸用ヒーターに候補に絞り込みました。
この2つの候補で気になったのは温室内の上部/下部の温度差の問題。が、もし、運用してみて極端な温度差が生じるよーならパソコン用の静音ファンでも取り付ければ騒音問題も解決できて空気の循環も確保出来るだろーと考えて、とりあえずヒーターの購入時点では考慮しないこととしました。

さて、温室の容量を考えると最低でも100Wは欲しかったので、ヒヨコ電球と園芸用ヒーター、同じ100W だと値段的には大差ありません。加湿器を別置きすることを考えるとむしろヒヨコ電球のほーが高くついてしまいます。
さらに、もー一度近所のホームセンターで調べてみたところ、2. の園芸温室用ヒーターには転倒時の自動電源 OFF 機能が付いてるということなので、万が一を考え 2. の園芸温室用ヒーターにしました。

追記(2001.09.08)
このページで書いている暖房器具というのは、温室内の空気を暖めるためのモノです。
この他に、ヒョウモントカゲモドキなどのホットスポットを必要とする連中のケージ下には、シート型のヒーターを底面の半分にかかるように敷いています。シートヒーターを敷いている部分の温度は32〜35℃になっています。

※注意)
このページは、温室用の暖房器具選定の参考になればと書いたページです。特定の商品を薦めているワケではありません。私は園芸温室用ヒーターのメーカーの社員でもありませんし、何か貰っているワケでもありません。たまたまこの園芸温室用ヒーターが私のニーズにマッチしていただけで、他所で同じ効果が得られるとは思えません。自分に合ったモノを自分で探すことをお薦めします。



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管理人: MIYAKOBA
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Last modified: 2002-06-21 13:13:31+9:00

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